下記に当てはまる方は注意が必要です！

• 倦怠感がある
• 食欲が低下している
• 吐き気が続いている
• 以前より疲れやすい
• 尿の色が濃いことがある
• 黄疸(皮膚や白目が黄色になる)がある
• 注射器の使いまわしをした
• 避妊具を使用しない性交渉をした

 

当てはまる症状が多い方は、B型肝炎の可能性があります。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

肝炎とは

肝炎とは、肝臓に炎症が起きて、肝細胞が破壊される病気です。

肝炎には、ウイルス性(A型、B型、C型など)、薬物性、アルコール性、自己免疫性などの種類があります。日本ではB型肝炎ウイルスまたは、C型肝炎ウイルス感染による肝炎が多く占めています。

B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が、血液や体液を介して感染する肝臓の病気です。

日本では130〜150万人（およそ100人に1人）が感染していると言われています。

肝臓は沈黙の臓器と言われ、異常が発生しても中々症状が現れません。そのため感染をしても80％の人は無症状です。しかし、肝炎が持続すると、慢性肝炎や肝硬変、さらに肝がんといった重い病気にかかります。

少しでも気になる症状がある場合には放置せずに医療機関へご相談ください。

B型肝炎の原因

B型肝炎は主に血液や体液を介して感染します。

 

①垂直感染（母子感染）

B型肝炎ウイルスに感染している母親からの出生時の感染もありましたが、現在では母子感染の予防対策がとられているためほとんどありません。

 

②水平感染

注射器の使い回しや、血液が付いた道具（剃刀、歯ブラシ、タトゥーなどの針）を共用した場合の感染や、パートナーとの性交渉による感染などがあります。

現在の肝炎の感染経路のほとんどは水平感染になります。

B型肝炎の検査方法

血液検査でHBs抗原・HBc抗体の有無を調べます。これらが検出されると、血液の中にB型肝炎ウイルス（HBV）が存在するということになります。

B型肝炎の治療

大きく分けると2つの治療法があります。

 

①抗ウイルス療法

インターフェロン(注射薬)は、ウイルスの感染を受けた時などに体内で作られるたんぱく質の1つで、抗ウイルス作用や免疫を高める作用があり、それによってB型肝炎ウイルスの増殖を抑えます。

核酸アナログ製剤(飲み薬)は、B型肝炎ウイルスの遺伝子を作っている核酸(DNA)の合成を阻害して、B型肝炎ウイルスが増殖するのを抑制します。

 

②肝庇護療法

肝臓を保護し、肝機能を改善させることを目的とした治療です。

B型肝炎ウイルス（HBV）を直接攻撃するわけではないので、長期間続ける必要があります。

予防方法

B型肝炎ワクチン接種

大人(成人)は、半年に渡り3回接種する必要があります。初めに接種してから1か月後と6か月後の3回接種することで免疫を獲得することができます。

 

他人の血液や体液に触れないようにする

剃刀など血液が付いている可能性があるものは共用しないようにしましょう

気になる症状がある場合

B型肝炎は、放置してしまうと悪化して慢性肝炎や肝硬変、肺がんを引き起こす可能性があります。

肝臓は異変が発生しても初期の段階では自覚症状がないことが多い臓器です。

少しでも気になる症状がある方は、横浜橋クリニックにお気軽にご相談ください。